東洋医学で用いられるミミズ
古代社会では生薬(薬効をもつ植物・動物・菌類)が大きな役割をもちその用法も時代とともに研究されてきました。ミミズは2世紀初頭の医学書にはすでにその薬効が記されており、漢方薬では発熱や気管支喘息の薬として用いられています。
11世紀の文献「図経本草」には「地龍」の名で登場。その薬効としては[1]解熱作用 [2]鎮痛・鎮痙作用 [3]利尿作用 [4]血圧降下作用 [5]糖尿病の改善作用 [6]血行促進作用 [7]消炎作用 [8]殺菌作用 [9]中風(脳出血)の改善 [10]胸痺(狭心症・心筋梗塞)の改善が挙げられており、私たちを苦しめている生活習慣病や内科疾患にあたかも万能薬のように対応していることがわかります。